2016年8月21日日曜日

パームツリーと母ちゃんリス

もう1ヶ月ほど前のことですが(月刊ゴンゾウなので、話題がタイムリーじゃない)庭に出たらパームツリーの枝がビロロンと垂れ下がっていて「えー!なんで!?」と思わず口に出してしまったことがありました。

ほら、これ。ビロロン。

まだ枯れてもいない緑の枝なのに、きっとゴンゾウの仕業だなと思いながら脚立と枝切りバサミを持ってきて短く切っておきました。
夏前から葉っぱがやたらと地面に落ちていて、あ〜今年もここに巣を作ってるんだ〜と思っていたのでね。多分巣の邪魔になる枝の根元をちょっとずつちょっとずつ齧った末にこんな風にビロロンにしたのでしょうね。

ほら、この部分。葉っぱがなくなって哀れな感じになっています。

こっちなんてもっとハゲハゲ。パームツリー哀れなり。


落ちていた枝の根元あたりに巣がありました。でもこんな固いヤシの葉っぱで作っているので、なんだか下手っぴぃな感じ。グシャグシャじゃないですか(笑)

2年前に巣ごと落下していた赤ちゃんリスを保護しましたが、その時の巣は葉っぱじゃなくてヤシの繊維だけを集めてフワフワと柔らかい巣をとても上手にこしらえていたものですが、あれに比べると「こんなんで大丈夫なんだろうか?」って心配になりますよ。

でもあれから1ヶ月ほど経って、もうそろそろリスの巣立ちも終わる時期になりましたが、巣も落下してないし、落っこちた赤ちゃんリスも見ていないし、きっと大丈夫だったのでしょう。

(もしも落ちている赤ん坊リスを発見したら、すぐに対処できるように極小サイズのシリンジを常備してあるんだ〜。経口補水液と犬用のミルクをあげると良いらしく、近所ですぐに買える店もチェック済み。でもどうか遭遇しませんようにと思っている。)


この巣作りの下手っぴさ加減から、多分若い母ちゃんリスなんだろうなあと思っていたのですが、どうやらこの子が巣の主の模様。


体が小さくて、尻尾も全然フサフサしていないので、予想どおり若いお母ちゃんみたい。

うちのお隣にはすごく立派な樫の木があって、お隣にはうるさい犬もいないんだから、あそこに巣を作ればいいのにと思っていたのですが、そういう立地条件の良い所はこの子のような若い新参者は入居させてもらえないんだね、きっと。

お隣から来るリス達はみんな大きくて、顔もふてぶてしい、いかにもゴンゾウという感じの子ばっかりだもん。

だから多少安定が悪くてもライバルのいないパームツリーに巣を作る若いリスが毎年いるんだ。親指の先くらいのヤシの実は柿みたいに甘くて美味しいし、地面に落ちて種だけになった実は上手に齧って中身を食べてるし、パームツリーは意外と掘り出し物物件なのかもしれない(笑)

この若い母ちゃんリスはかなり臆病で、早朝にしかお目にかかれません。見かけるたびに「必死に子育てしてるんだなあ。がんばれよ〜。」と心の中で話しかけています。