2015年12月31日木曜日

ゴンゾウの2015を振り返る

本ブログSMILES@LAの方で2015年を振り返ってみたので、こちらでも。
「俺たちのことを振り返るのか?何があったんだ?」

今年最大のゴンゾウ出来事は、赤ちゃんリスのゴンちゃんを拾ってしまったことでした。
本当に悔しいことに保護ボランティアさんに送り届ける前に天国に行ってしまって、今でも思い出すと胸がシクシク痛みます。

実はあの後しばらくは、ゴンちゃんを拾った道の辺りを通ることができませんでした。
夏が終わって、秋の気配が感じられるようになった頃「ああ、この季節だともうリスの赤ちゃんはみんな大きくなったな。」と思って、通れるようになりました。

次の夏もどうかもう赤ちゃんリスを拾ったりすることがありませんようにという気持ちと、また見つけてしまったら今度はもう少しうまくやれるかもという気持ち半々でいます。(授乳用のシリンジを買い置きして、ミルクや補水液がどこで売ってるかもチェック済み)

小さくて弱々しいゴンちゃんを手の上に乗せたあとでは、庭に来るふてぶてしいゴンゾウたちに「あんたたち、立派に育って良かったねえ。」と姿を見るたびにジーンとするようになってしまった。

ニコニコジーンと眺めてたら、写真はこんなボケボケだったなんてこともしばしば。


可愛くて可愛くてねえ、窓からそーっとゴンゾウたちを見ている時間が至福なんですよ。
可愛いって言っても、相手はゴンゾウですからカレンダーやポスターになってるような小動物の絵に描いたような愛らしさではなくて、「生きてるなあ、がんばれよ」という愛おしさですね。







 食べ終わったら満足したのか笑ってますよ(笑)


月一更新の月間ゴンゾウですが、来年も細々と続けていきます。
よかったらまたゴンゾウたちに会いに来てやってくださいませ。


2015年11月2日月曜日

ゴンゾウの意外な好物

犬ブログの方で散々書きましたが、昨日はハロウィンでした。
と言うわけで、カボチャのランタンを作って庭先に置いておいたら

↑こんなんなっちゃってまして、ビックリしましたですよ。
手前にボロボロ落ちてるのは齧られたカボチャの破片たち。

翌日の今日になって、カボチャを回収しに行ったら、さらに齧られていて笑ってしまいました。

早朝にチラッと見た時には昨日と同じ状態だったので。回収までの2〜3時間でさらに被害が拡大していたので、夜行性のオポッサムやアライグマではなさそう。

ま、犯人はゴンゾウリスで間違いはないでしょう。

「冬に向けて栄養つけないといけないから、大目に見てやりなさいよ。」

確かにね。見つけて齧ったリスは「こんな所にこんな美味しいものが!」と思ってのだろうし、いきなり無くなったらガッカリするだろうなあ......なんてことを考えていました。

カボチャは全部をコンポストに入れるつもりをしていたのですが、適当に割って、大きめの欠片をいくつか裏庭に並べておきました。

1時間くらいして外を見たら、見事に全部なくなっていました(笑)
齧りに来たら写真撮ろうと思ってたのに、それも叶わぬほどの早業でした。


仕方がないから、少し前に撮影したリリーピリーの実を食べるゴン子ちゃんでも。

「やっぱりこの季節はこれよね〜。ほんのり甘くてサクサクのリリーピリー。」

リリーピリーはうちの庭に植わっている大きな樹で、秋には濃いいピンク色の実がたくさんつきます。


この時期は実がパラパラ落ちて、掃除してもしても庭がすぐに汚れてしまいます。
 「シャクシャクモグモグ。種は出さないとね。ここんちの犬じゃないし。」

足元に種がいっぱい落ちている。いったいどれだけ食べるのだ?
カボチャの欠片、リスにとっては相当大きかったと思うんだけど、頑張って運んだのかなあ。気になるわ〜。

カボチャ動画は無いので、またまたリリーピリーを食べるゴン子の動画を。



来年からはゴンゾウたちのためにもカボチャを置いてやろうかな。


2015年10月4日日曜日

こわかったね

ことの起こりは昨日の深夜2時頃のこと。寝ていたニヤがいきなり飛び起きて、窓のそばに飛んで行きました。どうした?トイレ?と思ったら窓の外に向かって吠え始めて「こりゃいかん!」とニヤの捕獲に飛んで行ったら、窓の外(つまり、うちの庭で)「キィーキキキーッキィーッ」と小動物の必死の声が。

「え?何?ネズミ?何かに襲われた?」とドキドキしたものの、外に出るのも怖いのでニヤを抱いてベッドに戻りました。

朝起きて「昨夜のは何だったのかなあ。庭に狩りの跡とか残ってるといやだなあ。」と思いながらニヤをトイレに連れ出すと、玄関の脇の植木鉢がガサガサッと揺れて何かが動きました。

「ヒィーッ」とびっくりしたけれど、そちらを見たらまだ若くて小さいリスでした。ニヤがまた大騒ぎするといけないので、急いでニヤを中に入れてカメラを持って、もう一度。

植木鉢の植え込みの影に隠れていた若リスちゃんはビックリしたのか、壁に登って行きました。
「いや。来ないで。怖いの。」

何にもしないよ。でもね、そこ人も犬も出入りするし、そんな所に居るよりも樹の上に行った方が安全だと思うよ。

ちっとも別の場所に行こうとしないで、壁に張り付いていたので動画も撮ってみました。

だけど、この若リスちゃんちょっと様子が変。植木鉢と壁の間でジーッと息を殺してうずくまっている感じ。でも壁を登る時の動きは俊敏だし、怪我をしている感じでもない。

あ、もしかして昨夜キィーッと言ってたのは君の兄弟だったの?
多分大きなフクロウにでも巣が襲われて、この子は命からがら逃げ出したのかな。

「ほら、こっちにおいで」と軽く壁を叩いて、高い樹のある所に追い立てました。ごめんよ、怖い思いしたのに。でもそっちの方が良いと思うんだよ。

若リスちゃんはちょっとビクビクした感じだったけれど、素早い動きで樹の上に登って行きました。よかった。

それから2時間ほどして、ちょっと様子を見に来たら、さっきと同じ場所でまだジーッとしてる!
「どこにも行きたくない。」

うーん、あの子は大丈夫だろうか。心配しても何もできないんだけど。

それからさらに2時間ほどして、もう一度見てみたら、若リスちゃんは相変わらず同じ所でジッとしていたけれど(こんなこと今まで見たことないし、野生動物としてはかなり危険なことだと思います。)さっきとは大きな変化が!


母ちゃんらしきリスがその子の側で呼びかけてたんですよ!
「うちの子にちょっかい出したら許さないよ。」

ゴン子母ちゃん、それは誤解です。私は町内でも一二を争うリスフレンドリーな住人ですよ。


このゴン子のお乳、つい最近まで授乳していたという感じだったし、樹の上でジッとしている若リスちゃんに向かって声をかけたら、二匹いっしょにどこか別のところに移動していったので、きっと本当に親子だったんだと思います。

若リスはゴン子母ちゃんの3分の2位の大きさ。このゴン子ちゃんもちょっと小柄だったので、若リスちゃんは大きなゴンゾウリスの半分くらいのサイズ。
「昨夜はいろいろたいへんだったのよ。」

うん、そうみたいだね。せっかくそこまで育てた子リスだもの、無事に巣立ってくれるといいね。

実はこの後、裏庭でリスの尻尾の一部が落ちているのを発見したんですよ。ヒーッと思うと同時に「ああ、やっぱり」と悲しくなったのですが、よく見たら尻尾ではなくて尻尾の毛だけで、周囲に血液なども全く落ちていなかったので、多分尻尾を掴まれて一部分の毛が丸ごとブチッと抜けただけで危機一髪助かったんだろうと推測。

最初はあの若リスの兄弟がフクロウにさらわれたのかなと思っていたのですが、多分襲われたのはあの若リスだったのだと思います。キィーッという声がして移動して行ったのも朝隠れていた方向と同じだったし。動画に映っている尻尾を見ると先っちょがとがった感じになっているので、きっとこの部分の毛を引っこ抜かれたようです。普通ゴンゾウリスの尻尾の先っちょは毛がまっすぐ揃っていて、とがった筆みたいな形にはなっていないんですよ。
先月保護した赤ちゃんリスのゴンちゃんの尻尾でさえ、先っちょまでしっかり毛が揃っていましたから。

尻尾の一部を見つけた時は、念のために庭中を見回って他の部分が落ちたりしていないか探してみたのですが、何も見つからなかったので大きく安堵のため息。
よかった〜。フクロウさんだって食べていかないといけないのはわかってるんだけど、うちの庭のリスたちには無事でいて欲しいのでね。

若リスちゃん、こわかったね。でも野生動物だから、死ぬほど怖い思いをしても、その場でジッと動けなくなってると本当に死んじゃうからね。今はお母ちゃんがいるけど、もうすぐ巣立ち。たくましく図々しく太々しく育つんだよ。

2015年9月12日土曜日

ゴンちゃんの思い出

本ブログの方で少し書いた子リスのゴンちゃんのこと。自分の記録として書いておきます。
えらいこっちゃ
残念な報告


9月6日月曜日、この日はレイバーデーという祝日で3連休の最終日でした。

午後、近所のスーパーに買い物に出かけた時のこと。スーパーまでの道は上下1車線で車はそれほど多くありません。いつも犬たちと散歩に行く公園の脇を通る道で、野生動物も頻繁に見かける場所です。それだけに、この道を運転する時には動物がいないか注意して走っています。

そうしたら前方の道路にリスの影。
「あ〜もう、こんな所通って轢かれたらどうするの。」とスピードを落としつつ、もう少し近くで見ると「えっ!ちっちゃい!しかもヨタヨタしてる!」

まっすぐ走ると確実に轢いてしまう位置なので、反対車線ギリギリに大きく迂回して、少し先の路肩に車を駐めました。車を降りて走り寄ると小さいリスの赤ちゃん。車道と歩道の段差を上ることさえできない様子です。

「あちゃー!お母さんとはぐれちゃったのかな。取り敢えず路上には放っておけないな。」
けれど、迷子のリスを見つけた時の大原則はお母さんに見つけてもらうようにすること。そこで道路脇の芝生の木陰に移動させました。

その時ガラケーしかなかったので、ボケた写真ですが、発見した時のゴンちゃん。


お母さん見つけてくれるかなあと思いながら、でもこんな所だとカラスやタカにも見つかってしまうんじゃないか。どうしようどうしようと、一番近い大きな樹の根元に置くことにしました。影になって、上からは発見しにくくなるかなと思って。

すぐにクーッと寝ちゃうゴンちゃん。眠いのかな、弱ってるのかなとドキドキ。


取り敢えず、この木陰に居てもらって買い物に行って帰りにまだここに居たら連れて帰ろうと決心。ものすごーく後ろ髪を引かれながら車に戻ってスーパーへ。

買い物しながらもリスの赤子のことばっかり考えて、何を買ってどう歩いたかあんまり覚えていません。そしてさっきの場所に戻ったら、居た!しかも寝てる!

決定。連れて帰る。えーっと、何か入れるもの、あ、これでいいかとかぶっていた帽子に入れて車の中へ。

帽子の中でもウツラウツラしていました。


家に着いたらオットがやや呆れ顔。「だって放っとけないでしょ!」と言ったら「う、うん。そりゃそーだ。」帽子を開いて「見る?」と言ったら「飛び出してきて噛んだりしない?」と思いっきり腰が引けていました。飛び出さないし噛まないよ!

暑い場所に居たので、何はともあれ水分補給だとペットボトルのキャップに水を入れて差し出してみたけれど飲まない。うーん。

自力で飲めないのかなと思って、ストローを使って下から落ちるようにして飲ませると小さい両手でストローをしっかり握って、小さい小さい舌を出してペロペロペロペロと飲んでくれました。

もーこの時の感激と言ったら!赤ちゃんの動物にミルクをあげるの、ずっと憧れだったんですよ。ミルクじゃなくて水だったけれど、ものすごく可愛くてものすごく嬉しかった。

ぐったりした感じだったのが、水を飲んだら明らかに元気な感じになってもぞもぞと歩き始めました。これは安全な場所を確保してやらなくてはと、長いこと使っていなかった布製の犬のクレートを出してきて、靴箱にジャージー布を敷いて寝床にして中に入れてやりました。

カボ種と小さく切ったリンゴ、お皿には水も入っています。

カボ種とリンゴと水を入れたお皿を置いてやると箱から出て、自力で水を飲みリンゴも舐めていたのですが、カボ種はまだ早すぎるようで手をつけませんでした。

リンゴも舐めるだけだったので、すりおろした方がいいのかなとすりおろしてストローで与えたら、水の時と同じようにストローをつかんでペロペロモシャモシャ食べてくれました。

お腹も落ち着いたようなので柔らかい布でふんわりと、だけどしっかりくるんで箱の中で休ませました。

さあ、その間にワイルドアニマルレスキューに連絡です。まずは前回に最初に電話した大きな団体に電話。そしたら「どれくらいの大きさか写メを送ってもらえますか。それで折り返し電話します。」とのこと。

休んでいたところを失礼して撮ったのがこの写真。かわいいなあ。


残念ながら、その団体ではこの子は小さすぎて看られる人がいないとのこと。そこで赤ちゃんリスを預かれる人をお二人教えてもらい(そのうちのお一人は前回お願いした方)
電話をしてみたのですが、あいにくお留守。運悪く三連休ですもんね、ボランティアの方だって色々とご用がありますもんね。
もう一人の方は電話はつながったものの、やはり出先でおうちは留守とのこと。しかも車で2時間以上かかる距離。おうちに戻るのは夜になるということでした。

仕方がないので、電話がつながった方に「これこれこういう状態の毛も生え揃い目も開いている赤ちゃんで、水とすりおろしリンゴを与えたら元気になった感じですが、明日まで待っても大丈夫でしょうか?」と質問したら「それなら明日でも大丈夫だと思う。」とのこと。他にもアドバイスを頂いて電話を切りました。

その後も何度か水を飲ませたり、スイカの小さい角切りをあげたりしました。スイカは両手に持ってチュウチュウ吸った後モグモグッとかじって、可愛かったなあ。

そぉっと抱っこすると小さい手で私の指をギュッとつかむんですよ。


食べたり飲んだりしたらすぐに寝てしまいます。疲れてるだろうからゆっくり寝なさいねと、あまり構わないようにしていました。

来客用のベッドルームのドアをしっかり閉めて、犬たちから隔離して、夜は私がその部屋で寝ました。

朝起きて、一番に「ゴンちゃん大丈夫かな?」と覗いたら布でくるんでいたはずなのに、布の上に出てしまって、しかも仰向けでヘソ天で寝ていました。野生動物なのに、そんなことでいいのか?そんなに安心してるのか?と思ったり「もしかして何か苦しいんだろうか?」と心配になったり。

でも目を覚ますとウンもチイもちゃんと出て(ぬるま湯で湿したコットンでチョンチョンと刺激してやりました。)またお水を飲んですりおろしリンゴも食べてくれました。

ストローで食べさせたんですが、お皿にちょっと残ったのを
「それも食べる!」という感じで自分でモシャモシャ食べに行ったところです。

「ゴンちゃん」と声をかけると顔をこっちに向けてくれて、もう本当に本当に可愛くて愛おしかった。離れるのが辛いなあと思っていました。

カリフォルニアでは、保護した野生動物は認可登録されたレスキューボランティアの方以外は48時間以上手元におくことは禁止されています。だから私がゴンちゃんを育てることは何にせよ無理なんですけれどね。

この日は前回、うちの庭の木から巣ごと落っこちたまだ毛も生えてないピンク色の赤ちゃんを届けた方と連絡がついたので「ゴンちゃんお別れだね。準備するから待っててね。」と声をかけて、移動用の箱を準備したり身支度をしたりしていたら......。

「さあゴンちゃん行こうか」とクレートを覗いた時に「あ」と思いました。
それまでの寝ているゴンちゃんとは何かが微妙に違っていた。

急いで手のひらに乗せると、ゴンちゃんの体温はもうなくなっていました。
眠っている時と同じ顔で眠っている時と同じ姿勢で、多分眠ったままスーッと天に昇っていったのだと思います。

自分の頭もスーッと何かが抜けてしまったようで、涙も出なかった。
手のひらで温めたら戻ってくれるかなと思ったけれど、無理だった。
ゴンちゃんをまた布でくるんで、寝ていた箱に入れて、レスキューの方に連絡を入れました。「多分お母さんと離れて時間が経ち過ぎていたか、もともと何か疾患があったかで、きっと私にも助けられなかったと思います。色々ケアしてくれてありがとう。」と言っていただきました。

ゴンちゃんはうちの裏手に埋葬しました。できるだけ深く掘らなくてはと心したけれど、ゴンちゃんの体はあまりに小さくて、深い穴もすぐに掘れてしまったのが悲しかった。



これは水を飲むゴンちゃん。手ぶれしてるけれど、だいじな思い出です。


あ、そうそう。ゴンちゃんは女の子で、推定生後5週くらいでした。あれから庭に来るリスたちを見ていると「今はすばしっこくて、ふてぶてしくて、小憎たらしいゴンゾウたちもみんなゴンちゃんみたいにノタノタした赤ちゃんだったんだなあ。」と感慨深く思います。
樹の上でドテッと寝ている母ちゃんリスに「あんたも無事に大きくなってよかったね。それって奇跡みたいなものなんよ。それから赤ちゃんは落としたりはぐれたりしないように、気ぃつけるんよ。」と声をかけました。

あの時こうしていれば、とあれこれ思う気持ちは今もあるけれど、それは私が背負っていくものだからもういいんです。ブログのコメントでいただいた「ゴンちゃんと過ごせた1日が人生の中にあったということが素晴らしいことだと思います。」というお言葉に「ああ、そうだ。あの1日は私の人生の宝物のひとつだわ。」と思えるようになりました。

ブログやTwitter、Facebookに皆さんからいただいた優しいお言葉を読んでいると、涙が堰を切ったように溢れてきました。犬たちにも心配させてしまったけれど、それもまただいじな時間だったのだと思います。

私があの世に行ったら、ゴンちゃんや去年のピンクのモニョモニョちゃん(この子は今はきっと元気で生意気なゴンゾウかあちゃんになっていると信じてる!)もちょっと顔を出してくれるのかな。だったらいいなあ、なんて考えています。

2015年7月10日金曜日

SPIDER-ゴン

家の中から、ふと外に何かの気配を感じると......。

スパイダーマンみたいに壁を垂直に上り下りするゴンゾウリスでした。
「これっくらい朝飯前よ。」

「ちょっと休憩。よっこらしょっと。」

「じゃ、あっちに移動しようかな。」

リスってすごく上手に家の壁を登っていくんですよ。白い壁に張り付いているゴンゾウリスはけっこう目にします。時々窓ガラスに飛びついてツルッと滑って落ちてるオッチョコチョイもいるけど(笑)


壁を登るのは止めて、塀の上に行くことにしたみたい。口に何かくわえてます。
「塀の上で落ち着いて食べるんだ。」

「ふ〜。ホッと一息。」

この子、尻尾も細ーいし、手足の筋肉もまだ華奢な感じ。

多分今年生まれた子だと思います。前回登場した子は去年生まれた子だと思うって書いたけれど、何がってうまく言えないんだけど、微妙に違うんですよ。

体は大きいけれど年取って毛が薄くなってるような子を見ても気にかかるし、こんな華奢で小さい若い子も「がんばれよ〜」って気になるし、やっぱり此奴らも「うちの」ゴンゾウリスたちです。

2015年6月16日火曜日

目と指と

この2〜3日急に暑くなり、ゴンゾウリスもダレダレな感じになっています。

おなじみ、木の枝にダレ~ッと突っ伏して休憩中のポーズ。
写真を撮ってる時には見えなかったんですが、PCの大きい画面で確認すると向かって右の目に光が当たって、瞳の色が淡くなり瞳孔との境目がはっきり見えるのでちょっと怖い顔になってます。前歯もオレンジ色だし、子供が見たら泣きそうな顔だ(笑)
「泣かせてやるぞ〜!ほらーあっち行けー!」


違う角度から撮った写真だと、いつも見慣れた真っ黒な目。うん、その方が可愛いね。
でもPCの画面でじっくり見ていたら、指の部分の毛がところどころ禿げている。
よく見たら目の下もちょっと毛が薄い部分があるし、どうしたんだろう?

この写真だけ大きいのは、よく見たい人もいるかなあと思いまして。
クリックするとさらに大きくなります。

下から見た写真では、この子は乳首も大きく発達しているし尻尾も太いので、きっとベテラン母ちゃんです。加齢で毛が擦り切れてる部分もあるのかな。それとも鳥と格闘でもして怪我をした跡かな。いろいろ気になります。

こちらは1ヶ月ほど前に撮った写真。この子は多分去年生まれたばかりの若者です。
毛並みがきれいです。小さくて見えにくいけれど指もちゃんと毛で覆われている。


リスの写真はPCで見ると「おーっ!こんなところも写ってる!」と新しい発見が多くて楽しみなんですが、肉眼だと見えてなかった部分が見えて心配になることもあります。
まあ、心配したところでどうすることも出来ないんですけれどね。

でも庭に来ているリス達も何かの縁だし、私の見える範囲では元気で健やかでいて欲しいものです。

2015年5月5日火曜日

ゴン子母ちゃんにお願い

犬たちをシッコに外に連れ出した時のこと。
不自然に枯れたヤシの樹の葉っぱが不自然にやたらと散らばっているのを発見。
ああ......今年もか......今年もやってくれるのか。ガックリ。

何をガックリしてるかと言いますと、これはゴンゾウリスがヤシの樹の上に巣を作っているサインなんですね。

「あ〜あ」と思いながら上を見上げたら......さらにガックリ。
何?このヘッタクソでズサンな巣の作り方は!?


でも、このグシャグシャした巣らしきものの下のここを見た時さらに愕然。
まさか、この不安定な風が吹いたらすぐに飛んでいきそうな所に巣を作ったりしてないでしょうね!?
ズームで撮って、PCでじっくり見たらどうやらここには巣は作ってないようでちょっと安心。

ゴンゾウリスが大好きなくせに、なんでそんなに巣ができることにビクビクしてるかって?
それは忘れもしない去年の7月、こんなことがあったから。

リスの巣が落っこちていて、中にまだ目も開いてない赤ちゃんがモニョモニョしてたんですよ。必死でワイルドアニマルレスキューの電話番号を調べて、レスキューボランティアさんのお家まで赤ちゃんリスを届けたのでした。

夕方の渋滞の時間で「このまま死んじゃったらどうしよう」と、この10年間で一番心臓がドキドキして自分が死にそうだったので、お願いだからもう落ちてこないで〜と祈っているんです。

もしもまた赤ちゃん見つけちゃったら自分でミルクあげて育ててみようか?と野生動物のレスキュー団体のサイトをいくつか読んでみたんですが「やっぱり私には無理かも。」ともしもまた見つけてしまったら、素直にまた届けることにします。

ちなみにリス用のミルクは通販で取り寄せるそうです。注文してから届くまでの間の代用品はヤギミルクとプレーンヨーグルトを3:1の割合で混ぜたものを与えるんですって。
他のサイトも色々見ると、もっと信頼できそうなところで「絶対にこういうものは与えないで」と書かれていました。ひー怖い怖い。もっとちゃんと調べてからかけよ、自分。


このブッサイクな巣を作っているのは多分この子。前回の記事にも登場した妊娠中と思われるゴン子ちゃん。
「その茶色い犬こわい。早くどっか行って。」

庭に出たニコに思いっきりビビって(吠えも追いかけもしてないのに)また固まってます。

去年の冬くらいからリスたちが世代交代したなと思ってたから、若くて経験の少ない母ちゃんなわけで、いろいろ怖いし下手くそなのはしょうがないよね。

でも私の願いはひとつだけだよ。


落とすな!

2015年5月3日日曜日

ゴン子フリーズ

裏庭でニヤが上を向いて吠えているので行ってみたら、予想した通り。
樹の上にリスがおりました。




写真はズンズンズンと3段階にズームして撮った別々のものなんですが、ご覧の通りすっかり固まってフリーズしちゃってます。全然動いてないでしょう?

怖がってかわいそうなので、ニヤをとっ捕まえて家に放り込み、カメラ持って戻って来たら、同じ場所にいたのでこうして撮影した次第。

肉眼で見た時はわからなかったんですが、画像をPCの画面で見たらお乳が発達しかかってる、でも乳首はまだ見えにくいという感じなので、もしかして妊娠中なのかな?なんて想像を膨らましています。

妊婦のゴン子ちゃんをおどかしちゃってゴメンよ。でも君ももうすぐお母ちゃんなんだから、もっとたくましくなるんだよ。あんな黒犬なんてケケケッと笑ってやりなさい。

2015年4月9日木曜日

いいのが撮れた♪

久しぶりにゴンゾウ写真のいいのが撮れました。口に何かくわえてます。

窓から見てた時にはモシャモシャせっせと何かを食べていたんですが、外に出てカメラを向けたら、この姿勢でしばらく固まっていました。それでも逃げない分進歩進歩。

この後タタターッとフェンスの上を走ってそばにある樹に駆け上って行きました。

「あいつ、まだあの黒いのこっちに向けてる。でも何もしないみたいかな?」

何もしないよ。ただ写真撮るだけだから、もっと図々しくしててよ。

「ふーん。じゃ、ここでごはん食べていくことにする。」

そうしなさい。そうしなさい。トンビとカラスにだけは気をつけるんだよ。

写真撮ってる間、窓の中からニヤがずーっとギャースカ吠えておりました。

2015年3月11日水曜日

期待の新人登場!

先日、ニヤがやたらと窓の外に向かって吠えるので「おっ!これはもしかしてゴンゾウか?」とカメラを持っていそいそと外に出ましたら、いたいた!

「ん?なに?これはあたしのだからあげないよ。」

おーっ!久しぶりになかなかいい面構えのゴン子ちゃんじゃないの。嬉し〜!


こっちに一瞥をくれた後、まったく気にすることなく口にくわえていた木の実を食べ始めました。いいねいいね〜、ゴンゾウリスはそうでなくっちゃ。
「何言ってんのかしら。うるさいやつねえ。」

しばらくすると高い樹から、こっちにとっては都合のいい低い樹に移動しましたよ。
「まだついてきてる〜。変な人間〜。」



「もう!いい加減あっち行きなさいよ〜。」



「もういいわ。あたしがあっち行くわ

久しぶりにリスと目を合わせて見つめ合いましたよ。嬉しかったな〜。
ゴン子ちゃん、これからもその要領でどんどんふてぶてしくなって行ってね〜!

2015年3月2日月曜日

そこをもっと伸ばして!

前回(だいぶ前だけど)書きましたように、庭に来るリスたちも世代交代が進んだようで、新世代の若者達はまだまだ臆病で、なかなか良い写真を撮らせてもらえません。

久しぶりに隠れてない姿を撮ることができたんですが、この写真も離れた所から、かなりのズームで撮っているのに、緊張して固まっています。
「なにあの人。こわい。早くどっか行って。」



こちらは、ある日ニヤが吠えるので上を見たらジッと息を潜めていた子。
うちのダメダメハンターな犬に吠えられたくらいでそんなに怯えてじゃダメだ!
ゴンゾウ失格!
「そんなこと言われても、あの犬狂ったように吠えてるし、捕まったら怖そうだし。」


大丈夫、あの犬には君を捕まえる能力はないから。


「ん?何か今失礼な発言があったような気がするんだけど・・・?」


今日は久しぶりに視線が合った写真が撮れました。この子は女の子だけど、なかなか良い面構え。たくましく図々しく育つんだぞ!
「なんであたし達のことストーカーしてるの?」

うちの庭の木の実やら木の芽やら提供してるんだから、たまにモデルになってもらってるだけじゃないのさ。


そんな臆病なヤングゴンゾウたちですが、食べるものはしっかりと食べて散らかして行ってます。
これはうちの庭のパームツリーの根元に散らかったパームツリーの実の殻。
去年この樹にリスが巣を作ったので、みんなが巣立つまでは伐採しないで置いといたら、やたらと実がついていました。実の外側の果実部分はリスの良いオヤツだったんですが、地面にバラバラ落ちていた種部分が乾燥したら、こんどはクルミやドングリみたいに齧り始めて、お気に入りの様子。


その図々しさをもっともっと伸ばして、たくましくなるんだぞ!

2015年2月8日日曜日

ゴンゾウよ、寂しいよ

このところ、庭に来るゴンゾウリス達に少しばかり変化が見られます。
なんとなく平均年齢がかなり若くなっている感じ。

この子も若い世代の女の子です。

「あの人、あたしのことジッと見てる・・・こわい・・・ストーカーかしら。」

世代交代があった感じで、以前によく来ていたふてぶてしいゴンゾウ達が目につかないんですよ。代わりに体が小柄で顔も可愛らしい目のリス達が目立つんですが、若い子たちはちょっと臆病で、私が外に出ると素早く逃げて行ってしまうので、最近あんまりリス写真が撮れません。

寂しいなあ。側に行っても全然気にしないでドテーッとしてるのがゴンゾウリスじゃないか。


これは1月に撮った写真。多分肝っ玉母ちゃんのゴン子。
いつも同じ樹の同じ枝で、口の周りを木の実の汁で汚してたおばちゃんリスです。
この時、毛並みもちょっとバサついた感じで元気もなくて、その後全然見かけなくなってしまいました。野生動物だから仕方ないんだけど、しみじみ寂しい・・・。



君もきっと今年の春頃には赤ちゃんを産んで母ちゃんになるんだよね。そしたらきっともっとたくましくなるよね。
「そんな先のことはわかんない。」

私の望みは、君たちが人や犬ごときには動じない立派なゴンゾウリスになって、時々はうちの犬たちをからかったりしつつ、私に良い写真を撮らせてくれることだけだよ。
あ、それからもうひとつ。子育てする時は頼むから赤ちゃんを落っことさないでね。